ついにきましたねぇ・・・。
Amazonさんが、レジ不要な小売店システムの店舗システムの「Just Walk Out(ジャスト・ウオーク・アウト)」を外部小売店に提供する流れができつつあります。
米アマゾン・ドット・コムは、直営小売店「Amazon Go(アマゾン・ゴー)」で使うレジの精算作業がいらない技術「Just Walk Out(ジャスト・ウオーク・アウト)」を外部の小売店に提供する。条件などは明らかにしていない。
Amazonさんは、とんでもない売上がある企業ですが、その利益のほとんどを開発に突っ込んでいる会社でもあります。彼らのフォローする領域が、現実世界に急速にひろがっているわけです。
これの意味するところは、5年、10年でみたら、小売店の店員さん、という存在が大幅に削減される、ということです。
経営者の考えることは、簡単でして、費用対効果です。
つまり、物理的な品出し要員さえいれば、店内に人を置く必要がなくなります。
例えば、コンビニで常時二名の店員を雇う場合の人件費ですが、単純に時給1000円で計算しますと、
1,000円×2名×24時間×365日=17,520,000円
となるわけです。
JFAコンビニエンスストア統計調査月報のコンビニの店舗数ですが、2019年1月時点で、55,698店だそうです。
単純計算で、上記の金額と、店舗数をかけ合わせますと、「975,828,960,000円」ばっくり9758億円という数字になります。
これが、ぶっちゃけると、Amazonさんが分捕れるマーケットの規模感かなと思います。
もちろん、コンビニだけなく、すべての小売店がその対象になるわけですね。
キャッシュレス決済になれた「今」だからこそ、このシステムは社会的に受け入れられる素地が整ったと思います。
また、昨今のコロナ騒動において、できるだけ人と接触しない、という店舗側のリスクヘッジにもなりうるソリューションだと感じます。
当然、イニシャルコストとしてハードウエアへの投資は必要となりますが、ランニングコストが年間500万ぐらいだったらば、人を24時間二名体制で
貼り付けるより、全然お得なわけです。もちろん、支払いはサブスクリプション!
また、導入した店舗は、特に新奇性もあって営業的な先行者利益も得られるでしょう。
と、いうことで、世の中の小売店からレジが消える日も近いわけです。
商品知識やらなんやらについても、ぶっちゃけこの同一線上に未来があるわけで、スマホやメガネに内蔵されたコンピュータによるARによる商品説明も現行技術で可能なわけです。
レジ人員の削減、物理的な店員の削減、と、もう小売店どうなるの?という未来しかないわけです。
だから、今現在、小売店を経営している皆さんは、これに乗るか、独自路線をとるか、考えていく必要があるのです。
IT業界にいた自分としては、かつて死ぬほど勉強して取得した資格(CCNPとかMCPとか、VmWareの資格とか)が、今やなんも役に立たないことを身に染みて知っています。
10年前の話でしかない。
だから、テクノロジーをウォッチして、乗るか影響の無い領域に舵を取るかしか、選択は本質的にできないと思うのです。
いち早く、このシステムを導入して世の中に存在を示すのは、どの領域、どの企業になるか、引き続きウォッチしていきましょう!
ということで、さよなら。