ツイッターをやってますと、新規就農したい方が沢山いらっしゃいます。しかもご夫婦で。(あ、うちもか)
そういった方のtweetや、ブログ(ご夫婦で別のものをもってらっしゃる方)を拝見すると、最初ものすごく頑張っている!
超頑張っている!
だけども・・・・、しばらくすると、更新の頻度が開いていき、まったく更新されなくなり・・・・、いつのまにか消えている。
たぶん様々な理由はあると思うんですけども、
そんなヤツは農業はいってくんな!
もし、そんなこといってる人がいたら、そんな人はサクサク関係きっちゃっていいですから!
このご時世、人の採用で大企業含めて、すべての事業領域で知恵を絞っている状況です。
にも拘わらず、そんなこといっているのは、自分で自分の首を絞めることにほかなりません。
どんな領域であれ、新規参入者が減る=衰退ですからね。
農業は特殊な領域だから。
いや特殊じゃないから。これだけの総算出額があるんであれば、立派に普遍的な領域ですよ。
我が国の農業総産出額(*1)は、昭和59(1984)年に11兆7千億円に達しましたが、その後は、多少の増減が見られるものの、減少傾向となり、平成13(2001)年以降は8兆円台で推移しています(図2-1)。
品目別にみると、野菜は平成26(2014)年に2兆2千億円となり、昭和59(1984)年に比べて2千億円増加しましたが、米、畜産、果実は減少しており、中でも米については平成26(2014)年産の米価下落等の影響もあり、結果として2兆5千億円の減少となっています。なお、平成27(2015)年産の主食用米の需給は引き締まり基調となっており、前年に比べて価格が上昇しています。
この記事の目次
農地探しは最初の村でのボス戦みたいなもの
情報はネットにはころがってない
全国農地ナビ(農地情報公開システム)は、市町村および農業委員会(以下、「農業委員会等」という。)が整備している農地台帳および農地に関する地図について、運営・管理団体である全国農業会議所が、農業委員会等と公表事務にかかる委託契約を結んだ上で、農地法に基づき農地情報をインターネット上で公表するサイトです。
ころがっているじゃん!
ですよね、僕も最初はそうおもってました!不動産系の検索サイトと同じイメージ!
でもね、違うんですよね。
不動産系のサイトは、「売りたいから探してね!」がベースにあります。
このため、取り扱っている不動産屋さんまで導線が引かれています。
農地はね・・・・・「とりあえず情報載っている。別に借りてくれなくってもいいし。ぶっちゃけ更新頻度は場所場所によってさまざまよ。それでもいいなら使ってね」という感じかなと思ってます。
だから、最初はいろんな妄想をもちながら、こんなサイトを利用していました。
検索される農地には地権者さんの意向とかいう項目がありまして、自分で耕作続けたい、貸したい、売りたい、などのステータスがまとまっています。
でも、よーく考えてみれば、すべての地権者さんが農地を貸したいわけではないので、膨大な農地の中から最適な農地を探すことはサイト情報だけではダメですね。
最適解はあるのか
先ほどのサイトでは、自分のやりたい場所にそもそも農地あまってるのか?ってのをざっくり判断するツールとして使うといいです。
結局足で探すことになるわけですが。
今、自分的には農地探しというゲームは二周目です。
二周目の視点からこんな方針で探しています。
- 今住んでいるところから無理なく探せる場所を設定。
- まず、希望する土地の農家さん・関係者さんと仲良く。
- そのうえで、役所へGO!
というのが「くま家」での現在のスタンスです。普通でしょ?
こういうの最適解がないから、小さく失敗できる範囲で探すというのが、もしかすると最適解かもしれません。
挑戦・失敗・挑戦のサイクルを短く回すという意味ですね。
また、地元の人と仲良くなるにも、距離というのは大事ですよね。このへんも、どうストレスをためないかってのが大事だと思います。
農業関連イベントに足しげくかよって、最前列でコミュニケーションをとるようにしましょう!
資金調達は普段からの家計の見直し必須
家計の見直しツール
さて、いうても農業は事業です。そのために元手がいるわけです。
貯金ありますか?
お金の体力ゲージ、グリーンですか?
もし、現在の自分の家庭の家計を把握していないのであれば、そこからちゃんと把握することが必須です。でないと、農という事業を始めた途端に詰みますからね。
もし、これから業界に入りたい方いらっしゃいましたら、自分ちの家計をしっかり見えるかしてからにしましょうね!
くま家では、これを使ってます。おすすめです。
まず、月々の家計がきっちりと黒字で回っている人以外は、事業とかには手をださないほうがよいです。
そのお金の使い方の方向性を家庭内できちんと共有できないと、いずれ詰むと思います。
家計分析の結果「あ、やっぱむーりー」となるかもしれません。が、農業という視点でなく、ご自身の家計という観点からいえば、「それに気が付けて、結果オーライ!」なわけです。
融資の考え方
すでに農家の方は、わりと敷居が低く、お金を借りられます。
新規参入者は、公庫の融資(補助金でなくって融資ですよ。ちゃんと返すんです)がやはり今でもベストだとおもいます。
理由は、二つ。
- 返済までに猶予期間がものすごくある。数年単位
- 利子がめっちゃ低い
一つ目は、農業はマネタイズのチャンスが1年に一回なものが多い(特に果樹)。融資もらったその翌月から返済コースにはいるとそれだけで心理的な圧力になりますし、心が折れる要素にもなりますよね。
当然、認定新規就農者というハードルがありますが、頑張ってクリアするしかないです。
農という業界に入る以上、レギュレーションは守る必要があるからです。
浪費?投資?
あと、お金を使うたびに、それが浪費なのか、投資なのか、きちんと区分けする必要があります。もう、露骨なくらいにそれを徹底させましょう。
でもね、これ、お金だけじゃないんです。
すべての視点で、「この行為は浪費か、投資か」で見る癖をつけましょう。お金だけでなく時間という要素もこれに加わります。時間こそが、すべての人に平等に(生まれてから死ぬまで。増えない・減る一方、というニュアンスですよ)割り振られたリソースで、本質的には貸し借りできないものです。
もっとも、外注化によってある程度の貸し借りは可能ですし、法人化によって沢山の人間の時間を吸い上げることも可能です。
いや、言ってて「感覚的にはいやだなぁ・・・・」というのはありますよ。情緒的な問題として。しかしながら、これが資本主義社会の本質でもありますから。割り切りましょう。割り切って冷徹に俯瞰することで見えてくるものもあります。
全部自分でやらなくていい、ということも含めてね。
それでもタネはまく
ということで、農地は現在も探し中
紆余曲折の1周目は終わり、より難度のあがった2周目の農地探しゲームが始まっていますが、ヨチヨチだったくまも、そろそろ二足歩行の準備にはいっているわけです。
この方法だめだった、という失敗と経験値がはいったので、それをベースに次の方向性を模索しているわけですね。
灯台下暗しの視点から、今度は近いところに目をむけていきます。かっこよく農業やりたいってことでなく、泥くさくてもいいので農業やりたいのです。
(いや事業として農業チョイスする時点でかなり投資の観点からいえば、ちょっとちょっとーってなわけですけどね。大丈夫。まともに大量生産な農業なんてしません。ほどほどの時間とお金の投資で、そこそこ面白いことができるような農を目指します。)
自分なりに未来を予測する
IT業界にいたアドバンテージはあると思うんですよね。
だから、これをえげつないぐらいにつかっていこうかなって思っています。
具体的には、なによってことですが、知人の音楽する人にいったことがあります。
音楽コンテンツを売ることを考えず、音楽コンテンツに広告を包んで売ればいいんじゃない?
と、そういう視点の変換・価値観の組み換えをすることで、逆にマネタイズの幅が広がるってことで、農にもそれは必要だと思ってます。
だれを顧客にするのか。
農業生産物は、包み紙か、それとも、その中身か?本当に売りたいものはなにか?
まー、この辺は模索中です。
なんでこんなこと考えるか?
そもそも、日本の農政が大規模農に対して融資の舵をきったので、小規模で農をしたい人間は知恵と工夫で対応するしかないんですよね。
そこまでしてなんで農なの?っていえば、農が好きだからなぁ、っていう情緒的な理由になるわけです。この大いなる矛盾。あんまり浪費だ投資だいう資格はないかも(笑)
農業に正解なんてないですから
(恩師の言葉)
心がおれないように、イヤなもの、自分に圧をかけてくるものからは、どんどん距離をおいて、自分の時間を楽しいことにつかって目的を達成できるように目指しましょう。
楽しいが一番つよいです!
(恩師の言葉)
ということで、今日も取りとめなくおわります。
さよなら。